4日目後編

ようやく愛着の沸いてきたまもるくんともお別れ。

高く晴れた青へ向かって飛行機は飛び立つ。

『楽しかったなぁ』

『なぁ』

『あっという間やったなぁ』

『なぁ』

『夕日見れへんかったなぁ』

『なぁ』

『見たかったなぁ』

『なぁ』

そんなことを話しながら。

那覇で乗り換える頃には日没が迫っていた。

乗り換えの飛行機。

離陸に向けて動き出す機体。

滑走路の向こう側。

海に沈もうとするそれがあった。

離陸した直後、ぼくらの目に飛び込んできたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠い遠い水平線に沈む雄大な夕日。

 

 

 

 

 

 

『見て!』

『見えた!』

 

 

 

 

波は鮮やかにきらめきを放ち

風は雲を運ぶ

徐々に表情を変える空と

さまざまなムラサキの色合いとが

ぼくらの網膜に焼きついて

やがて夜の色に染まりゆく

 

 

それを眺め続けるわたしと、途中で眠るおまめさん。

遊び疲れたんだね。

ともあれ最後に最高の夕日を見たふたりでした。

<おしまい>

おまけ

宮古島MAPTシャツを着用しての正しい遊び方。