おとぎ話の終わり

姉にサンタの正体をばらされる。

幼き日、すでにサンタの正体を知っていた3つ年上のお姉ちゃん。
秘密を知りたがる私に、もったいぶりながら答えを明かした。

『サンタはお父さん』

半信半疑の私に、姉は隠してあったプレゼントの場所を示した。
綺麗にラッピングされたプレゼントが、こっそり棚の上に置かれていた。
見慣れたロゴ入りの包装紙。
ショックだった。
サンタがSEIYUで買物するはずがない。
ということはやっぱり、お父さんがサンタ。
でもまさか、と父に問い詰める。

『あれはサンタさんから預かっている』

懸命に私の夢を守ろうとする父。

おもしろがる姉。

あの日の光景は今でも忘れられません。

おとぎ話の終わり” への4件のフィードバック

  1. のコメント:

    …その節は、どうやら幼子の夢を壊したようで誠に申し訳ございません。
    残念ながら、ワタクシ、全く記憶にございません。

  2. しろめ のコメント:

    なめこ汁さん、はじめまして!
    コメントありがとうございます。

    あさりちゃんでありましたか?!
    姉はタタミちゃんよりは優しいです。

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